成仏作祖
読み方:じょうぶつ さそ
意味
悟りを開いて仏となり、さらに人々を導く祖師となること。禅宗では、仏道を究めて自ら解脱するだけでなく、正しい教えを伝える師となるという高い境地を表す。転じて、修行や学問などで最高の域に達することのたとえとしても用いられる。
由来
中国禅宗で用いられた語で、「成仏」は仏になること、「作祖」は禅宗の祖師となることを意味する。宋代初期の1004年に成立した禅録『景徳伝灯録』などに見られる禅語で、日本には鎌倉時代以降、禅宗の伝来とともに広まった。
備考
主に禅宗・仏教の文脈で用いる語。日常会話ではまれで、比喩として使う場合も、宗教的な重みを伴うため文脈に注意する。「作祖」は「祖先を作る」の意ではない。
誤用・混同注意
- 「成仏作租」と書くのは誤り(正しくは「成仏作祖」)。
- 「作祖」を「祖先を作ること」と解するのは誤りで、禅宗の祖師となる意。
例文
- 禅僧は、成仏作祖を目標として、日々厳しい坐禅の修行を続けた。
- 師は弟子に、成仏作祖とは名声を得ることではなく、迷いを離れて人を導くことだと説いた。
- 彼は研究の道で成仏作祖を目指すかのように、基礎をおろそかにせず研鑽を重ねている。