懈怠放逸
読み方:けたい ほういつ
意味
なまけて努力や務めを怠り、心身を引き締めずに勝手気ままに振る舞うこと。特に仏教では、修行や善行に励むべきなのに気を緩め、欲望や安易な気持ちに流される状態をいう。
由来
仏教語。「懈怠」は修行・努力を怠ること、「放逸」は心を放任して慎みを失うことを表す。古代インド仏教の教えに由来し、後漢から唐代(2~9世紀ごろ)に漢訳仏典を通じて漢語として定着した語である。四字熟語としての最初の用例・特定の典籍は明確ではない。
備考
主に仏教的・教訓的な文脈で用いる硬い語。「放逸」は単なる休息ではなく、節度や注意を失って欲望に流されることを含む。一般会話では「怠惰」「だらしない生活」などと言い換えることが多い。
別表記
- 懈怠放佚
誤用・混同注意
- 「懈怠」を「かいたい」と読まない。正しくは「けたい」。
- 「放逸」を「ほういち」と読まない。正しくは「ほういつ」。
- 単にのんびり休むという意味ではなく、務めを怠り節度を失うことをいう。
例文
- 目先の楽しさに流されて懈怠放逸に陥れば、目標の達成は遠のく。
- 僧は懈怠放逸を戒め、日々の勤行と修行を怠らないよう努めた。
- 資格試験を前に懈怠放逸な生活を改め、学習計画を立て直した。
分類
類義語
- 怠惰放縦
- 遊惰放逸
- 放蕩不羈
対義語
- 不放逸
- 精進努力
- 勤勉精励