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愛執染着

読み方:あいしゅう ぜんじゃく

意味

愛情や欲望の対象に深く心を奪われ、離れられないほど執着すること。特に仏教では、男女への愛情に限らず、財物・名誉・地位などへの強い執着をいい、迷いや苦しみを生む煩悩の状態として捉える。

由来

仏教語。「愛執」は愛情や欲望にとらわれること、「染着」は心がある対象に染まりつき、離れられなくなることを表す。インド仏教の思想が中国で漢訳仏典を通じて表現された語彙に基づくが、「愛執染着」という四字のまとまった形の初出文献・成立年代は明確ではない。日本には仏教の伝来以後、仏教的・文語的な表現として定着した。

備考

日常会話よりも、仏教・哲学・文章語で用いられる語。恋愛だけを指す語ではなく、物・財産・名誉・地位などへの強い執着にも使う。「染著」と書くこともある。

別表記

  • 愛執染著

誤用・混同注意

  • 「愛着執着」と混同しやすいが、四字熟語としては「愛執染着」が用いられる。
  • 「染着」を「せんちゃく」と読まないよう注意し、通常は「ぜんじゃく」と読む。
  • 「染著」は辞書に見られる表記異同であり、誤字ではない。

例文

  • 仏教では、愛執染着を離れることが心の安らぎにつながると説かれる。
  • 彼は地位と名声への愛執染着を捨て、故郷で静かな生活を選んだ。
  • 失ったものへの愛執染着が強すぎると、前へ進むことが難しくなる。

分類

類義語

対義語

この四字熟語に使われている漢字