意在筆先
読み方
いざい ひっせん
意味
文章や書画を作り始める前に、表したい内容や全体の構想を十分に練り、心の中で完成の見通しを立てておくこと。もとは書道・絵画についていう語だが、現在では文章作成、企画、創作などに、事前の構想が大切であるという意味でも用いる。
由来
中国の書論に由来する。東晋(4世紀)の書家・王羲之に仮託される『題衛夫人筆陣図後』に、「意在筆前、然後作字(意を筆の前に定めてから字を書く)」という趣旨の記述がある。これが、書く前に構想を固めるという「意在筆先」の意味の基礎となった。伝本や出典の伝承には異説がある。
備考
本来は書画に関する語で、日常会話での使用頻度は高くない。現代では文章作成や企画にも比喩的に用いる。「意在筆前」との表記・引用上の関係がある。
例文
- 論文を書き始める前に結論と構成を固めるのが、意在筆先の要諦だ。
- 彼女は取材ノートを読み返し、意在筆先の態勢で原稿に向かった。
- 即興的に見えるその絵も、実際には意在筆先で緻密な構想が練られている。
類義語
- 胸有成竹
- 成竹在胸
- 意在筆前
対義語
- 無計画
- 行き当たりばったり
- 場当たり的