悪婦破家
読み方:あくふ はか
意味
悪い妻を迎えると、その人の家庭や家産が破滅する、という古い戒め。転じて、配偶者や家族内の不和・不行状が一家の衰退を招くことをいう。ただし、妻だけに家庭の責任を負わせる前近代的・性差別的な価値観を含む表現である。
由来
中国の古い家訓・処世訓に見られる、「悪い妻は家を滅ぼす」という考え方を漢文調の四字にまとめた表現とされる。ただし、この形そのものの初出となる特定の古典・成立年代は明確ではない。日本では漢語的な四字熟語として定着した。
備考
女性を「家を滅ぼす存在」とみなしかねない古い価値観を含むため、現代の日常会話で他者に向けて使うのは不適切になりやすい。歴史的な表現・批判的な文脈で用いられることが多い。
例文
- 古い家訓には、家庭の衰退を妻だけの責任とみなす「悪婦破家」のような考え方が見られる。
- 彼は事業の失敗を妻のせいにして「悪婦破家だ」と言ったが、その見方は不当である。
- ジェンダー史の授業では、悪婦破家という語に表れた前近代の家族観を取り上げた。
分類
類義語
- 悪妻は百年の不作
- 牝鶏司晨
- 家門不幸