悪口両舌
読み方
あっく りょうぜつ
意味
人をののしったり悪く言ったりする「悪口」と、こちらではこう言い、あちらでは別のことを言って人々の間を裂く「両舌」を合わせた語。仏教で戒められる悪い言葉の行いをいう。
由来
仏教における「十悪」のうち、言葉に関する四つの悪業(妄語・綺語・悪口・両舌)に由来する。悪口は他人を傷つける荒々しい言葉、両舌は双方に異なることを言って不和や争いを起こさせる行為を指す。インドで成立した仏教の倫理・戒律思想に基づく語で、日本には仏教伝来以後、6世紀頃から受容された。
分類・構成
備考
「悪口」は日常語の「わるくち」ではなく、この語では「あっく」と読む。「両舌」は単なる二枚舌だけでなく、両者に違うことを言って仲違いさせる行為を特にいう。
誤用・混同注意
- 「わるくちりょうぜつ」ではなく、仏教語としては「あっくりょうぜつ」と読む。
- 「両舌」を単なる二枚舌の意味だけと捉えるのは不十分で、他人を仲違いさせる言葉も指す。
例文
- 仏教では、悪口両舌を含む口業を慎むよう説いている。
- 相手を傷つける悪口や、仲間同士を争わせる発言は、悪口両舌に当たる。
- SNSでも悪口両舌を避け、相手への配慮をもって発言することが大切だ。
類義語
- 讒言中傷
- 罵詈雑言
対義語
- 和顔愛語
- 愛語