徳高望重
読み方
とくこう ぼうじゅう
意味
徳が高く、人々からの信頼・名声(名望)が非常に厚いこと。また、そのように多くの人から尊敬されている人物をいう。主に、人格・学識・功績に優れた年長者、指導者、学者、僧侶などを敬って評する語。
由来
中国の歴史書『晋書』「簡文三子伝」に、東晋(4~5世紀)の司馬元顕について「徳隆望重(徳隆く望重し)」と記されたことが基になったとされる。『晋書』自体は唐の貞観22年(648年)に成立した。「徳隆望重」の「隆」を「高」に替えた「徳高望重」が成語として定着した。日本語での定着時期は明確ではない。
分類・構成
備考
「望」は「望み」ではなく、名望・人望、すなわち世間から受ける信頼や評判を指す。自分自身をほめるためには通常用いず、敬意を込めて他人を評する際に使う。
誤用・混同注意
- 「望」を『願望』の意味と解するのは誤りで、この語では名望・人望を表す。
例文
- 祖父は徳高望重な地域の長老として、長年にわたり住民から敬われてきた。
- 委員長には、徳高望重で公正な判断ができる人物を選ぶべきだ。
- その僧は徳高望重の人として知られ、多くの人が教えを請うために寺を訪れた。