待価沽之
読み方
たいか こし意味
よい値段や有利な買い手が現れるまで、品物を売らずに待つこと。転じて、自分の才能・能力を正当に評価し、登用してくれる人や好機が来るのを待つことをいう。由来
中国の古典『論語』「子罕」にある、子貢と孔子の問答に由来する。子貢が美しい玉を箱にしまっておくか、よい商人を求めて売るかを問うと、孔子は「私は買い手を待つ者だ」と答えたとされる。この故事から、よい価格・買い手を待って売る意で用いられるようになった。孔子は春秋時代の人物(紀元前551~前479年)であり、『論語』の編纂はおおむね紀元前5~3世紀ごろとされる。四字熟語としての成立時期は明確ではない。備考
「沽」は「売る」、「之」は「これ」を表す。現代の日常会話ではまれで、文章語・故事成語として使われる。才能を認める人を待つ意では、受け身・高慢な態度と受け取られる場合もある。例文
- 市況が回復するまで待価沽之の姿勢を貫き、その土地を安値では売却しなかった。
- 彼は実力を磨きながら待価沽之、自分の能力を正当に評価してくれる企業からの誘いを待った。
- 作品をむやみに安売りせず、待価沽之として発表の好機を見極めている。
類義語
- 待価而沽
- 売り時を待つ
- 好機を待つ
対義語
- 安売り
- 見切り売り
- 即時売却