彫文刻鏤
読み方:ちょうぶん こくろう
意味
美しい文様や飾りを、細かく彫り刻むこと。また、そのように精巧に施された彫刻や装飾をいう。転じて、きわめて手の込んだ華麗な細工・装飾のたとえとしても用いる。
由来
中国の思想書『荀子』の「富国」篇に見える語。戦国時代末期、紀元前3世紀ごろに荀子が著したとされる。同篇の「彫文刻鏤、周流天下、無不通也(文様を彫り刻んだ品々は天下を巡り、通じない所はない)」という記述に基づく。「彫文」は文様を彫ること、「刻鏤」は細かく刻み彫ることを表す。
備考
日常会話ではあまり用いない、漢文由来の硬い表現。単に「彫刻」を指すよりも、文様を精細・華麗に彫り込むことに重点がある。
誤用・混同注意
- 「鏤」を「楼」と書くのは誤り。
- 「彫文刻楼」は誤りで、正しくは「彫文刻鏤」。
例文
- 寺院の欄間には、彫文刻鏤を施した見事な龍の彫刻が残されている。
- この工芸品は彫文刻鏤の技を尽くしており、職人の高度な技量がうかがえる。
- 王宮の調度品には彫文刻鏤が多く、当時の華麗な文化を物語っている。
分類
類義語
- 精巧緻密
- 精緻巧妙
- 彫刻細工