張冠李戴
読み方:ちょうかん りたい
意味
人や物事を取り違え、本来属する相手とは別の相手に当てはめてしまうこと。張という人の冠を李という人にかぶせる、という字面からいう。人物・写真・功績・情報などを誤って別のものとして扱う場合に用いる。
由来
明代中国の田芸蘅(でん・うんこう)の随筆『留青日札』巻二十二「張公帽賦」に見える、「張公の帽子を李公の頭に載せる」という趣旨のことわざに由来するとされる。16世紀後半ごろには成立・記録されていた表現で、張氏の冠を李氏が戴くことから、人物や物の取り違えを表すようになった。
備考
誤認・混同を批判的に述べる場面で使うことが多い語である。単に「人の物を奪う」という意味ではなく、帰属先や対象を誤って入れ替えることをいう。
補足
- 「人の功績や所有物を意図的に横取りする」という意味だけで用いるのは不正確である。中心的な意味は、人物・物事・帰属の取り違えである。
- 「張冠李対」などと、「戴」を「対」と書き誤らないよう注意する。
例文
- 編集部が写真の説明を張冠李戴して掲載してしまい、訂正記事を出した。
- 二人の研究成果を張冠李戴しないよう、著者名と出典を入念に確認する。
- 似た商品名を張冠李戴して発注すると、取引先に迷惑をかけかねない。
分類
類義語
- 取り違え
- 混同
- 人違い
- 冠履転倒
対義語
- 正確無誤
- 名実相符
- 適材適所