弥陀本願
読み方:みだ ほんがん
意味
阿弥陀仏が、すべての衆生を救い極楽浄土に往生させようとして立てた根本の誓願。特に、阿弥陀仏を信じてその名を称える者を救うとする第十八願を指していうことが多い。
由来
浄土教の根本経典である『無量寿経』に説かれる、法蔵菩薩(のちの阿弥陀仏)の四十八願に由来する。経典の原形が成立した時期はおおむね紀元1~2世紀頃と考えられ、現存する代表的な漢訳『仏説無量寿経』は3世紀(252年頃)に訳出されたとされる。日本では平安時代以降、浄土教・浄土真宗の広まりとともに重視された。
備考
仏教、とくに浄土教の専門語。「他力本願」と近い文脈で使われるが、どちらも本来は「他人任せ」の意味ではなく、阿弥陀仏の救済のはたらきをいう。
別表記
- 彌陀本願
補足
- 「弥陀本願」や「他力本願」を、単に他人任せ・依存的という意味で理解するのは本来の仏教語義と異なる。
- 「弥陀」を「弥太」などと書き誤らない。
例文
- 浄土真宗では、弥陀本願を信じて念仏を称えることが重んじられる。
- 親鸞の教えは、弥陀本願による救済を中心に据えている。
- 法話では、弥陀本願は人の善悪や能力だけに依存しない救いの誓いだと説かれた。
分類
類義語
- 阿弥陀仏の本願
- 弥陀の誓願
- 第十八願