庸中佼佼
読み方:ようちゅう の こうこう
意味
平凡な人々の中では、少し抜きん出て優れていること。また、そのような人。本当に卓越した人物というより、周囲が凡庸であるために相対的に目立つ人をいう。しばしば「まずまず優れているが、第一級ではない」という控えめな評価を含む。
由来
中国後漢時代(25~220年)の出来事を記した歴史書『後漢書』の劉盆子伝に見える「鉄中錚錚、庸中佼佼者也」に由来する。「庸」は平凡、「中」はその中、「佼佼」は優れて目立つさまを表す。『後漢書』自体は南朝宋の范曄が5世紀前半(およそ432~445年)に編纂した。
備考
文章語的で、日常会話ではあまり用いない。平凡な集団の中での相対評価なので、強い称賛ではなく、控えめな評価や皮肉として響く場合もある。
補足
- 「非常に優れた人物」を指すのではなく、平凡な人々との比較でやや優れていることをいう。
- 読みは通常「ようちゅうのこうこう」であり、「ようちゅうこうこう」と助詞を省いて読まない。
例文
- 彼を天才と呼ぶのは言い過ぎで、この部署では庸中佼佼の人材だと評するのが妥当だ。
- 候補者はいずれも経験が浅いが、その中では彼女が庸中佼佼であり、リーダー役を任された。
- この選手は全国レベルではまだ発展途上だが、地域の大会では庸中佼佼の活躍を見せている。
分類
類義語
- 鉄中錚錚
- 鶏群の一鶴
- 掃き溜めに鶴
対義語
- 平々凡々