広宣流布
読み方:こうせん るふ
意味
仏教、とりわけ日蓮仏教で、法華経の教えを広く世間に説き示し、多くの人々に行き渡らせること。一般には、ある思想・教えなどを広く社会に普及させる意でも用いられる。
由来
中国語訳『法華経』の「薬王菩薩本事品」などに見える「広宣流布」に由来する仏教語である。鳩摩羅什による代表的な漢訳は後秦の406年ごろに成立したとされる。日本では鎌倉時代(13世紀)に日蓮が、法華経の教えを広める重要な理念として重視し、日蓮系仏教で広く定着した。
備考
主に日蓮系仏教で重要な語であり、宗教的文脈では法華経の弘通を指す。一般的な「普及」よりも、信仰・理念を広く伝えるという強い使命感を伴うことがある。
別表記
- 廣宣流布
誤用・混同注意
- 「広宣流布」は単なる一般的な宣伝活動ではなく、本来は法華経を広く伝え行き渡らせるという仏教語である。
- 「広宣留布」「広戦流布」などと誤記しない。
例文
- 日蓮系の仏教では、法華経の教えを広宣流布することが大切な使命とされる。
- 彼らは教育活動を通じて、平和の理念を広宣流布しようとしている。
- その団体は、地域社会に人権尊重の考え方を広宣流布するため、講演会を開いた。
分類
類義語
- 弘通
- 宣布
- 流伝
- 普及
対義語
- 断絶
- 廃絶