平衡感覚
読み方:へいこう かんかく
意味
体が傾いたり回転したりしたときに、姿勢や体の向きを保ち、安定して立ったり歩いたりするための感覚。主に内耳の前庭器官からの情報に、視覚や筋肉・関節からの情報が加わって働く。比喩的に、物事の釣り合いを判断する能力の意味でも用いられる。
由来
「平衡」と「感覚」を組み合わせた語で、近代以降に生理学・医学の分野で定着した日本語の学術用語である。「平衡」は釣り合い・バランスを、「感覚」は外界や身体の状態を感じ取る働きを表す。特定の中国古典や故事に由来する四字熟語ではなく、成立年を特定できる資料はない。
備考
日常語では「バランス感覚」ともいう。身体機能としては内耳だけでなく、視覚や筋肉・関節からの感覚も関与する。「平行感覚」と書くのは誤り。
補足
- 「平行感覚」と書くのは誤り。正しくは、釣り合いを表す「平衡感覚」。
- 平衡感覚を内耳だけの働きと考えるのは不正確で、視覚や筋肉・関節からの情報も姿勢保持に関わる。
例文
- 船に乗ると平衡感覚が乱れ、まっすぐ歩きにくくなることがある。
- 内耳の不調によって平衡感覚に障害が起こると、めまいやふらつきを感じる場合がある。
- 意見が対立する場面では、感情に流されない平衡感覚が求められる。
分類
類義語
- 平衡覚
- バランス感覚
- 前庭感覚