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平等性智

読み方:びょうどうしょう ち

意味

仏教でいう四智の一つ。自己と他者、好悪・優劣などの差別にとらわれず、すべての存在が本質的には平等であると悟る智慧をいう。特に、自己に執着する末那識が転じて得られる智慧とされる。

由来

大乗仏教の唯識思想に由来する語で、「大円鏡智・平等性智・妙観察智・成所作智」の四智の一つである。中国では唐代の僧・玄奘が659年ごろに訳・編した『成唯識論』などに説かれる。日本には奈良時代以降、法相宗や密教を通じて伝わった。

備考

「平等性」は万物が等しいという真理、「智」は真実を見抜く智慧を表す。日常会話で使う語ではなく、唯識・密教などの仏教思想を説明する際に用いる専門語である。

補足

  • 「平等性知」と書くのは誤り。仏教用語では、真理を悟る智慧の意で「智」を用いる。
  • 単に「皆を同じように扱う」という世俗的な平等の意味だけに限定するのは不正確である。

例文

  • 仏教では、他者を自分より劣ると見る心を離れ、平等性智を養うことが大切だと説く。
  • 平等性智の立場に立てば、好き嫌いだけで人を判断することはできない。
  • この仏画は、平等性智を象徴する宝生如来を中心に描いている。

分類

類義語

対義語

この四字熟語に使われている漢字