平沙万里
読み方:へいさ ばんり
意味
見渡すかぎり、平らな砂地・砂原がはるか遠方まで広がっているさま。「万里」は実際の距離ではなく、非常に広大で果てしないことを強調する語である。主に砂漠や海辺などの雄大で荒涼とした景観を表す。
由来
「平沙」は平らに広がる砂地、「万里」は非常に遠くまで続くことを表す。中国古典、とくに古代中国の詩文で用いられた景観描写の語をもとにした表現で、特定の一つの故事・作品を典拠として固定されたものではない。唐代ごろまでには見られる漢詩的な語法が、日本で四字熟語としても用いられるようになった。
備考
日常会話よりも、文章語・文学的な景観描写で用いられる。単に「広い」ことより、砂地が果てしなく続く雄大さや荒涼感を含んでいうことが多い。
別表記
- 平沙萬里
補足
- 「平砂万里」と書かれることがあるが、四字熟語としては通常「平沙万里」と表記する。
例文
- 隊商は、平沙万里の砂漠を越えて西方の町を目指した。
- 展望台からは、平沙万里の海岸線が夕日に染まるのを眺めることができた。
- 映画は平沙万里の荒野を背景に、旅人の孤独を印象的に描いている。
分類
類義語
- 一望無際
- 広漠無辺
- 漫漫黄沙
対義語
- 高山峻嶺