師道尊厳
読み方:しどう そんげん
意味
教師・師匠の立場や教えの道を、尊く厳かなものとして重んじること。学問や技芸を学ぶ者は、師を敬い、その教えに真摯に従うべきだという考えをいう。転じて、教育における教師の権威や責任を重視する姿勢も表す。
由来
中国の儒教経典『礼記』の「学記」にある「師厳然後道尊、道尊然後民知敬学(師が厳かに敬われてこそ道が尊ばれ、道が尊ばれてこそ人々は学問を敬うことを知る)」に基づく。『礼記』は前漢から後漢期(紀元前2世紀〜後2世紀ごろ)にかけて成立・編纂された礼制・儒教思想の文献である。
備考
教師を無条件に権威化する意味ではなく、教える側への敬意と、教える側の人格・責任の双方を重んじる語である。現代では、相互尊重や対話を重視する教育観との関係で用いられることもある。
例文
- 本校は、師道尊厳の理念を大切にし、生徒が教員への敬意をもって学べる環境づくりを進めている。
- 師道尊厳を単なる権威主義と取り違えず、教師自身も責任ある指導を行わなければならない。
- 古くからの弟子入りの世界には、師道尊厳の精神が色濃く受け継がれてきた。
分類
類義語
- 尊師重道
- 尊師敬道
対義語
- 師道軽視