山重水複
読み方
さんちょう すいふく
意味
山や川が幾重にも重なり、地形や道筋が複雑で入り組んでいること。転じて、行き詰まって出口や解決策がないように見える कठिनしい状況をいうこともある。原詩では、この後に新しい村が現れる描写が続き、苦境の先に活路が開ける含みをもつ。
由来
中国・南宋の詩人、陸游(1125~1210)の七言律詩「遊山西村」にある「山重水複疑無路、柳暗花明又一村」に基づく。詩は乾道3年(1167年)ごろの作とされる。山や水が重なって道が尽きたかと思われたところ、柳の暗がりと花明かりの向こうに新たな村が現れたという情景を詠んだ。
分類・構成
備考
主に漢詩・漢文由来の硬い表現で、日常会話ではあまり用いない。「柳暗花明」と対にして、苦境の後に活路が開ける文脈で引用されることが多い。
誤用・混同注意
- 「さんじゅうすいふく」と読むのは誤りで、一般に「さんちょうすいふく」と読む。
- 「山重水復」は中国語の簡体字表記に由来する形で、日本語では通常「山重水複」と書く。
例文
- 山重水複の山道を進み、ようやく目的地の寺にたどり着いた。
- 交渉は山重水複の様相を呈したが、双方が譲歩して解決の糸口を見いだした。
- 研究が山重水複で行き詰まったときこそ、別の視点から資料を読み直す必要がある。
類義語
- 千山万水
- 重巒畳嶂
対義語
- 平々坦々
- 一望千里