山河襟帯
読み方
さんが きんたい
意味
山や川が、衣服の襟や帯のようにある土地の周囲を囲んでいること。また、そのために地勢が険しく、外敵の侵入を防ぎやすい天然の要害であることをいう。
由来
中国の正史『晋書』の地理志に見える表現とされる。山・川が土地を取り巻くありさまを、衣服の「襟」と「帯」になぞらえたもの。『晋書』は唐代の貞観22年(648年)ごろに編纂された。
分類・構成
備考
現代の日常会話で使われることは多くなく、歴史・地理・城郭・軍事に関する文章で用いられる雅語的な表現である。単に山川の景観が美しいことをいう語ではない。
誤用・混同注意
- 「山河襟帯」を、単に山や川の景色が美しいことを表す語と解するのは誤り。山川に囲まれ、防衛に適した険しい地勢をいう。
例文
- この城下町は山河襟帯の地に築かれ、古くから軍事上の要衝として栄えた。
- 敵軍は山河襟帯の地勢を前にして、正面からの侵攻を断念した。
- 都を山河襟帯の地に置くことは、防衛面で大きな利点があった。
類義語
- 山川険阻
- 金城湯池
- 天然要害
対義語
- 一馬平川
- 四通八達