屋下架屋
読み方:おくかおく
意味
屋根の下にさらに屋根を架けるという字義から、すでにあるものの上に不要なものを重ね、無益に重複させることをいう。特に、文章・学説・企画などが先人や既存の内容の単なる模倣にとどまり、独創性がないことのたとえ。
由来
中国・南朝宋の劉義慶が5世紀前半(およそ430年ごろ)に編んだ『世説新語』の「文学」に見える故事による。庾仲初が作った「揚都賦」を庾闡に見せたところ、庾闡が「屋下に屋を架し、床上に床を施すようなものだ」と批評したという。既成のものに無用なものを重ねる意から生まれた。
備考
主に文章・学説・制度などについて、重複や模倣を批判的にいう語。「屋上架屋」も辞書に認められる同義の異形として用いられる。日常会話より文章語的な表現。
別表記
- 屋上架屋
誤用・混同注意
- 「屋下家屋」と書くのは誤り(正しくは「屋下架屋」)。
- 単に二階建てや屋根を重ねた建築を指す語ではなく、無用な重複・模倣を批判する比喩である。
- 「屋上架屋」は単なる誤字ではなく、辞書にも認められる同義の異形である。
例文
- 前年度の資料をほぼ写しただけの報告書では、屋下架屋との批判を受けても仕方がない。
- 既存の承認手続きに同じ内容の会議を加えるのは、屋下架屋でしかない。
- 先行研究を整理するだけでなく、屋下架屋にならないよう自分なりの視点を論文に示した。
分類
類義語
- 屋上架屋
- 床上施床
- 蛇足
- 重複累積
対義語
- 創意工夫
- 独創独歩