宿世因縁
読み方:しゅくせい いんねん
意味
前世・過去世から定まっていたと考えられる、人と人との深い結び付きや関係をいう。仏教の因果・縁起の考え方に基づく語で、現在の出会いや出来事は過去世からの原因と条件によるものだ、という意味で用いる。特に男女の巡り合わせについていうことが多い。
由来
「宿世」は前世・過去世、「因縁」は物事が生じる原因(因)と、それを助ける条件(縁)を表す仏教語である。この二語を合わせ、前世から続く因果関係・結び付きをいうようになった。語の基となる概念は、中国で翻訳・受容された仏教経典(後漢~魏晋期、2~3世紀頃以降)に由来するが、「宿世因縁」という四字の成語としての正確な成立時期・特定の典拠は不明。
備考
現代では、説明しにくい不思議な巡り合わせ、特に男女や家族の深い縁をロマンチックに表すことが多い。仏教本来の「因縁」は、単なる運命ではなく原因と条件の関係を指す。
別表記
- 宿世因緣
誤用・混同注意
- 「宿命因縁」は「宿命」と「宿世因縁」を混同した表現で、宿世因縁の別表記ではない。
- 「因緣」は「因縁」の旧字体を用いた表記であり、現代表記では通常「因縁」と書く。
例文
- 二人が遠い町で再会したのは、宿世因縁だったのかもしれない。
- 祖母は、今の家族として結ばれたことにも宿世因縁があるのだと語った。
- その土地に何度も導かれるように訪れるのは、何らかの宿世因縁を感じさせる。
分類
類義語
- 宿縁
- 前世の因縁
- 宿世の縁
- 因縁
対義語
- 無縁
- 無関係