安車蒲輪
読み方:あんしゃ ほりん
意味
年老いた賢者・学者などを、できるだけ負担をかけない立派な車で迎えること。転じて、優れた人物を敬意と厚遇をもって招き、協力や仕官を求めることをいう。
由来
中国・前漢の武帝の時代、建元元年(紀元前140年)ごろの故事に基づく。『漢書』儒林伝によれば、武帝は高齢の学者である申公(しんこう)を招くため、安楽な車である「安車」と、車輪を蒲(がま)で包んで振動を和らげた「蒲輪」、さらに帛や璧を贈って丁重に迎えた。これが賢者を厚遇して招聘する意に転じた。
備考
日常会話ではほとんど用いられない、漢文由来の硬い表現。単に「高級車」や「快適な車」を指す語ではなく、賢者・有能な人物を敬って手厚く招く文脈で使う。
例文
- 新設の研究所は、第一人者を安車蒲輪の礼で所長に迎えた。
- 王は隠遁していた賢者を安車蒲輪で招き、国政への助言を求めた。
- 企業が有能な技術者を安車蒲輪の待遇で迎える姿勢を示したため、交渉はまとまった。
分類
類義語
- 三顧の礼
- 礼賢下士
- 求賢礼士
- 以礼相待
対義語
- 冷遇
- 粗略な扱い
- 門前払い