学書学剣
読み方:がくしょ がくけん
意味
書物を読み書きする学問と、剣術・武芸の両方を学ぶこと。転じて、文と武の二つの方面を修めようとすることをいう。必ずしも両方にすでに優れていることではなく、両方を学習・修練することに重点がある。
由来
中国前漢期に司馬遷が編んだ「史記」項羽本紀に基づく。若い項羽は書を学んでも成就せず、次に剣を学んでも成就しなかったとされる。項羽は「剣は一人を相手にする技にすぎない。万人を相手にする術を学びたい」と述べ、叔父の項梁から兵法を学んだという故事である。日本では「書を学び、剣を学ぶ」、すなわち文武をともに学ぶ意で用いられる。
備考
「書」は単なる書道ではなく、読み書きや学問一般を指す。「剣」は剣術・武芸を表す。現代の日常会話では多用されず、漢文・歴史・武道に関する文脈で見られる硬い表現である。
誤用・混同注意
- 「がくしょがっけん」と促音化して読むのは誤りで、標準的な読みは「がくしょがくけん」。
- 「文武の両方にすでに秀でていること」という意味に限定するのは不正確で、中心義は書と剣をともに学ぶことである。
例文
- 彼は学書学剣を志し、昼は漢籍を読み、夕方には剣道の稽古に励んだ。
- 藩校では、若者に学書学剣の精神を身につけさせようとした。
- 文武両道を重んじる父は、子どもにも学書学剣の姿勢を求めた。