孝子賢孫
読み方:こうしけんそん
意味
親によく孝行する子と、徳や才能を備えた立派な孫のこと。広くは、親や祖先を敬い、その家のよい伝統を受け継ぐ、孝行で優れた子孫をいう。
由来
中国の儒教経典『礼記』の「祭義」に見える「孝子賢孫、報本反始、不忘其所由生也(孝子賢孫は、根本に報い始まりに返り、その生まれ出た由来を忘れない)」に基づく。『礼記』は戦国時代から前漢期にかけて成立した礼制・儒教思想の文献で、紀元前1世紀ごろに編集・整理されたとされる。祖先への報恩と祭祀を重んじる思想を表す語である。
備考
現代の日常会話ではやや古風で、祝辞、家訓、顕彰文などで用いられやすい語。「賢孫」は単に成績がよい孫ではなく、徳を備え、家や祖先を大切にする子孫の意を含む。
誤用・混同注意
- 「賢孫」を単に学業・能力が優秀な孫だけの意味で解するのは不正確。祖先を敬う徳のある子孫という含みがある。
- 「孝子慈孫」は近い意味の別の四字熟語であり、「孝子賢孫」の誤記ではない。
例文
- 祖父は、孝子賢孫に囲まれて長寿を祝われることを何よりの喜びとしていた。
- 先祖を敬い家族を大切にする姿は、まさに孝子賢孫と呼ぶにふさわしい。
- 彼女は両親の世話を続けながら家業も守り、親族から孝子賢孫だと称えられた。
分類
類義語
- 孝子慈孫
- 孝行の子孫
対義語
- 不孝不孫
- 不肖の子孫