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夫婦有別

読み方:ふうふ ゆうべつ

意味

夫婦の間には、それぞれ異なる立場・役割・守るべきけじめがあるということ。儒教における人倫の教えの一つで、夫婦関係にも秩序や相互の責任が必要だとする考えをいう。現代では、固定的な男女の役割分担を肯定する意味に受け取られる場合があるため、用いる文脈に注意が必要である。

由来

中国の儒家思想を伝える古典『孟子』の「滕文公章句上」に見える語。「父子有親、君臣有義、夫婦有別、長幼有序、朋友有信」と、人が守るべき五つの基本的な倫理関係(五倫)を列挙した一節に由来する。『孟子』は戦国時代、紀元前4〜3世紀ごろに成立したとされる。

備考

五倫の一つ。古くは夫と妻の役割の違い・けじめを説く儒教的な語である。現代の価値観では性別役割分担と結び付けて批判的に論じられることもあり、日常会話での使用頻度は高くない。

補足

  • 「夫婦が別れること」や離婚を意味する語ではない。
  • 「夫婦別姓」と同じ意味ではない。
  • 現代的な男女差別を無条件に肯定する語としてのみ解釈しないよう、儒教思想上の文脈に注意が必要である。

例文

  • 『孟子』では、夫婦有別は五倫を構成する徳目の一つとして説かれている。
  • この文章は夫婦有別という伝統的な倫理観を取り上げ、現代の男女平等との関係を論じている。
  • 夫婦有別を、単なる性別による役割の固定ではなく、互いの責任を尊重する思想として読み直す見方もある。

分類

類義語

対義語

この四字熟語に使われている漢字