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天知神知

読み方

てん ち しん ち

意味

人目につかない場所で行った悪事や不正であっても、天や神には知られており、結局は隠し通せないという戒め。故事では、天・神・自分・相手の四者がその事実を知っている、という意味である。

由来

中国の歴史書『後漢書』の「楊震伝」に見える故事に基づく。後漢の安帝期、2世紀初頭(永初年間ごろ)、東萊太守の楊震は、かつて登用した昌邑県令の王密から夜に金十斤を贈られた。王密が「夜なので誰も知りません」と言うと、楊震は「天知、神知、我知、子知。何謂無知(天が知り、神が知り、私が知り、あなたが知っている。どうして誰も知らないと言えるのか)」と退けた。この「天知・神知」から成った語である。

分類・構成

備考

道徳的な戒めとして用いる、やや硬い表現。故事の原文は「天知・神知・我知・子知」であり、「子」は相手である王密を指す。「天知地知」と混同しないよう注意する。

誤用・混同注意

  • 「天知地知」と混同しない。故事の原文に基づく四字熟語は「天知神知」である。
  • 「天や神だけが知っている」という意味に限定しない。故事では自分と相手も知っているため、悪事は完全な秘密にはならないという戒めである。

例文

  • 誰にも見られていないからといって不正をすれば、天知神知で、いつか発覚する。
  • 会計担当者は天知神知を胸に、帳簿を一円単位まで正しく処理した。
  • 祖父は子どもたちに、天知神知なのだから陰で人を欺いてはならないと諭した。

類義語

この四字熟語に使われている漢字