天上天下
読み方:てんじょう てんげ
意味
天の上から地の下まで、すなわちこの世のすべて・全世界をいう語。仏教では、天界と人間界を含む世界全体、または欲界・色界・無色界の三界を指すことがある。「天上天下唯我独尊」の形で特に知られる。
由来
中国で漢訳された仏典に由来する仏教語。後漢時代(2世紀ごろ)に漢訳されたと伝わる『修行本起経』には、釈迦が誕生した際に「天上天下、唯我為尊」と述べたとする表現が見られる。日本では「天上天下唯我独尊」の冒頭部分として広く定着した。
備考
単独では「全世界」の意で用いるが、現代では主に「天上天下唯我独尊」の一部として知られる。「唯我独尊」は単なる自己中心主義ではなく、一人ひとりの生命の尊厳を説く語として解されることもある。
補足
- 「天下」を「てんか」と読むのは誤りで、この語では「てんげ」と読む。
- 「天上天下」は「天上天下唯我独尊」の省略ではあるが、単独では主に「全世界」の意味を表す。
例文
- その芸術家は、天上天下に比類のない独創性を持つと評された。
- 寺の花祭りでは、釈迦の誕生を伝える「天上天下唯我独尊」の故事が紹介された。
- 彼は天上天下すべてを見渡すような壮大な構想を語った。
分類
類義語
- 天地
- 宇内
- 世界中
- 全世界