多愁善感
読み方:たしゅう ぜんかん
意味
愁い(心配や悲しみ)を抱きやすく、外界の出来事や人の言葉に強く感じ入ること。感受性が豊かで感傷的になりやすい性質をいう。繊細で情感豊かという肯定的な意味にも、必要以上に感傷的というやや批判的な意味にも用いられる。
由来
中国・唐代の政治家・文人である陸贄(りくし)の上奏文「奉天請罷瓊林大盈二庫状」に見える語とされる。成立は唐代後期、8世紀後半(783年ごろ)とされる。「愁いが多い」と「感じやすい」を組み合わせ、感傷に傾きやすい性質を表した。
備考
主に人の性格や若い時期の感受性を表す。文学的・やや硬い語であり、褒め言葉にも「感傷的すぎる」という含みのある表現にもなる。
例文
- 彼女は多愁善感な性格で、映画の結末を見てすぐに涙を流した。
- 十代のころは多愁善感で、何気ない友人の一言にも深く傷ついた。
- 秋の夕暮れは、もともと多愁善感な彼の気分をいっそう沈ませるようだ。
分類
類義語
- 多情多感
- 感傷多情
- 情緒豊か