声名狼藉
読み方
せいめい ろうぜき
意味
悪い評判やうわさが世間に広く知れ渡っていること。また、そのために名誉や信用を大きく損なっている状態をいう。「声名」は世間での評判・名声、「狼藉」は乱れ広がる意である。
由来
中国前漢の司馬遷が紀元前1世紀頃に著した史記の蒙恬列伝にある「悪声狼藉、布於諸国」という表現に基づくとされる。「悪い評判が諸国に広がる」という意味で、後に「声名狼藉」の形で、悪評が広く知れ渡ることを表す四字熟語となった。「狼藉」には、草が乱れ散るように乱雑であるという原義がある。
分類・構成
備考
主に人・組織・家などの悪評が広く伝わる場合に用いる、硬く文章語的な表現である。「狼藉」を単に「乱暴」「散らかっている」の意味で捉え、物理的な乱雑さに対して用いるのは適切ではない。
誤用・混同注意
- 「声名狼籍」は誤り。正しくは「声名狼藉」。「藉」を「籍」と書き換えない。
- 一般的な読みは「せいめいろうぜき」であり、「せいめいろうじゃく」と読むのは誤り。
- 単に部屋などが散らかっている意味ではなく、悪評・不名誉が広まる意味で用いる。
例文
- 不正会計が発覚し、その企業は一気に声名狼藉となった。
- 差別的な投稿を繰り返した彼は、世間で声名狼藉を免れなかった。
- 一部の社員の不祥事によって、老舗店は長年の信用を失い、声名狼藉の状態に陥った。
類義語
- 悪名高い
- 悪評が立つ
- 悪評嘖々
- 醜聞が広まる
対義語
- 名声赫赫
- 誉れ高い
- 声価十倍