壁立千仞
読み方:へきりつ せんじん
意味
切り立った崖や岩壁が、千仞という非常に高い高さにそびえ立っていること。転じて、近寄りがたいほど雄大で険しい景観、または堂々として揺るぎない威容を表す。
由来
中国・北魏の酈道元(れきどうげん、5~6世紀)が著した地理書『水経注』の「河水」の注に、「其山惟石、壁立千仞、臨之目眩」とあることに由来する。石ばかりの山が千仞もの高さに切り立ち、見下ろせば目がくらむ、という景観描写である。
備考
「仞」は古代中国の長さの単位であり、「千仞」は実数ではなく非常に高いことを誇張した表現。主に雄大で険しい自然景観を描写する文語的な語である。
誤用・混同注意
- 「壁立千尋」と書くのは誤り。正しくは「壁立千仞」。
例文
- 峡谷の両岸には、壁立千仞の岩壁が連なっていた。
- 朝霧が晴れると、壁立千仞の断崖が湖面に影を落とした。
- その城は壁立千仞の山上に築かれ、敵を寄せつけない威容を見せていた。
分類
類義語
- 断崖絶壁
- 懸崖絶壁
- 高山峻嶺
対義語
- 平々坦々