困獣猶闘
読み方:こんじゅう なお たたかう
意味
追い詰められて逃げ場を失った獣でさえ、なお必死に戦うという意。転じて、窮地に追い込まれた者は、普段は弱く見えても死に物狂いで反撃するため、むやみに追いつめてはならないという戒めを表す。
由来
中国の歴史書『春秋左氏伝(左伝)』宣公十二年にある「困獣猶闘、況国相乎(困った獣でさえなお戦う。まして一国の宰相ならなおさらである)」に基づく故事成語である。春秋時代の出来事を伝える記述で、紀元前7世紀ごろの故事に由来する。
備考
相手を侮って窮地へ追い込む危険を戒める場面で用いる。自分が苦境でも奮起する意として使われることもあるが、本来は追いつめられた相手の反撃への警戒に重点がある。
誤用・混同注意
- 単に「困った獣が戦う」という描写ではなく、窮地の相手が必死に反撃することへの警戒を表す。
- 「猶」はここでは「なお」と読み、「こんじゅうゆうとう」とは読まない。
例文
- 相手をあまり追いつめると、困獣猶闘で予想外の反撃を受けかねない。
- 交渉では相手の面目を保つ余地を残すべきだ。困獣猶闘というからだ。
- 敗北が濃厚になったチームは、困獣猶闘の勢いで最後まで食い下がった。
分類
類義語
対義語
- 戦意喪失
- 白旗投降