四諦八正
読み方:したい はっしょう
意味
仏教で説く根本的な教え。人生には苦しみがあるという「苦諦」、苦の原因は欲望・執着であるという「集諦」、苦を滅することができるという「滅諦」、そのための実践法である「道諦」の四諦と、正しい見方・考え方・行いなどの八正道を合わせた語。
由来
初期仏教に由来する語で、釈迦が悟りの後、最初の説法で説いたとされる四諦と八正道を併称したもの。成立は釈迦在世とされる紀元前5世紀ごろにさかのぼる。内容はパーリ仏典や漢訳の『阿含経』などに伝えられ、日本では「四諦八正道」ともいう。
備考
「八正」は通常「八正道」の略。八正道は、正見・正思惟・正語・正業・正命・正精進・正念・正定をいう。日常会話よりも仏教の解説や教養的文章で用いられる。
誤用・混同注意
- 「八正」を八つの戒律・禁止事項だけを指す語と誤解しない。八正道は認識・思考・言葉・行為・生活・修行・心の集中を含む実践体系である。
- 正式に「四諦八正道」と五字で表す場合もあるが、「四諦八正」も仏教語として用いられる。
例文
- 寺の講話で、住職は四諦八正を現代の悩みに結び付けて解説した。
- 四諦八正は、苦しみの原因を見極め、日々の行いを正すための仏教の基本教説である。
- 彼は四諦八正のうち、正見と正思惟を特に大切にして生活している。
分類
類義語
- 四諦八正道
- 四聖諦八正道