四百余州
読み方:しひゃく よしゅう
意味
中国全土、または天下・全国をいう語。もとは中国に州と呼ばれる行政区画が四百余りあったということに基づく表現で、広く国じゅう・世の中全体を指す。現代では主に文章語・漢文調の表現として用いられる。
由来
中国の行政区画である「州」が四百余りあったとされることから、中国全土を「四百余州」と呼んだ語である。特定の一作品に由来する故事成語というより、中国の地理・行政区画に基づく漢語表現であり、成立した正確な年代は不明である。日本では中国全土に限らず、「天下」「全国」の意でも用いられる。
備考
現代の日常会話ではほとんど用いず、漢文訓読調・歴史小説・格調高い文章で見られる。「四百余」は厳密に四百を示す数ではなく、「四百あまり」の意。
誤用・混同注意
- 「四百余」をちょうど四百と解するのは誤りで、「余」は「あまり」を表す。
- 慣用的な読みは「しひゃくよしゅう」であり、「よんひゃくよしゅう」とは通常読まない。
例文
- その武将の勇名は、四百余州に響き渡った。
- 新しい法令は、四百余州の隅々まで伝えられた。
- 作者は四百余州を旅したかのように、各地の風俗を詩に詠み込んだ。
分類
類義語
- 天下
- 全国
- 四海
- 普天
対義語
- 一地方
- 局地