四無碍智
読み方:しむげち
意味
仏・菩薩などが備える、教えを自在に理解し、他者に支障なく説き示す四種の智慧。①法無碍智(教法・事物を知る智慧)、②義無碍智(その意味を知る智慧)、③辞無碍智(言葉・表現を自在に用いる智慧)、④楽説無碍智(相手に応じてよどみなく説く智慧)をいう。
由来
仏教語。サンスクリット語の「四つの無碍な理解・分別」を中国で漢訳した語に由来する。法・義・辞・楽説の四無碍を、智慧の面から「四無碍智」と呼ぶ。中国訳仏典には後漢時代(2~3世紀)以後、類似の教説が伝えられたが、この四字熟語としての特定の初出経典・成立年は未詳である。
備考
日常会話で用いる語ではなく、仏教教学・経典注釈で使われる専門語である。「碍」は「礙」の新字体であり、四無礙智とも表記する。「無碍」は「むげ」と読む。
別表記
- 四無礙智
誤用・混同注意
- 「四無碍知」と書くのは一般的な表記ではない。正しくは「四無碍智」または「四無礙智」。
- 「四無碍智」を単に知識が豊富なことという意味で用いるのは不正確で、仏教における四種の自在な智慧を指す。
- 「無碍」を「むがい」と読むのは誤りで、「むげ」と読む。
例文
- 経典の注釈では、仏が四無碍智によって衆生の能力に応じた教えを説くとされる。
- 僧侶は四無碍智を理想として、教理だけでなく分かりやすい言葉で法話をすることを心がけた。
- 法無碍智・義無碍智・辞無碍智・楽説無碍智を合わせて、四無碍智という。
分類
類義語
- 四無礙解
- 四無碍解
- 四無礙弁
- 四無碍弁