四恩深重
読み方:しおん じんじゅう
意味
仏教で説く、父母・衆生・国王(社会・国家)・三宝(仏・法・僧)から受ける四つの恩は、きわめて深く重いということ。人は多くの支えによって生かされているため、その恩を自覚し、感謝して報いるべきだという教えを表す。
由来
仏教の「四恩」の思想に基づく語である。四恩は、唐代(8世紀ごろ)に成立・伝来したとされる仏典『大乗本生心地観経』などで説かれ、父母恩・衆生恩・国王恩・三宝恩をいう。「四恩深重」は、それらの恩が非常に深く重いことを表す仏教語として日本でも用いられてきた。
備考
主に仏教の説法・法要・宗教的文章で用いる語。四恩の内訳は宗派や文脈によって説明に多少の違いがあるが、一般には父母・衆生・国王・三宝を指す。
誤用・混同注意
- 「深重」を「しんじゅう」と読まない。四恩深重の慣用的な読みは「しおんじんじゅう」。
- 四つの恩に報いる行為そのものを指す語ではなく、四恩が深く重いことをいう。
例文
- 法要では、四恩深重の教えに触れ、日々多くの人に支えられていることを省みた。
- 四恩深重とは、父母や衆生、社会、仏法僧から受ける恩の深さを説く言葉である。
- 彼は四恩深重の思いから、育ててくれた地域への奉仕を続けている。
分類
類義語
対義語
- 忘恩負義
- 恩知らず