四向四果
読み方:しこう しか
意味
仏教で、声聞(釈迦の教えを聞いて悟りを目指す修行者)が到達する四つの悟りの段階と、その各段階へ向かう修行中の位をいう。預流・一来・不還・阿羅漢の四つの「果」と、それぞれに至る「向」を合わせた八種の聖者を指す。
由来
原始仏教以来の修行・悟りの段階の区分に基づく仏教語である。紀元前5~4世紀頃の釈迦の教説を背景とし、後に成立・漢訳された『阿含経』などの仏典で、声聞の悟りを預流・一来・不還・阿羅漢の四果、および各果に向かう四向として整理した。
備考
日常会話で使う語ではなく、主に仏教学・仏教史・経典解説で用いられる専門語である。「向」は各悟りの結果に至ろうとする修行段階、「果」は到達した悟りの結果を指す。
誤用・混同注意
- 「四行四果」と書くのは誤り。正しくは「四向四果」。
- 「しほうしか」と読まず、通常は「しこうしか」と読む。
例文
- 阿含経では、声聞の聖者を四向四果に分けて説く。
- 四向四果は、迷いを断って阿羅漢果へ至るまでの修行段階を示す語である。
- 寺の講義で、四向四果と四双八輩の関係について解説を聞いた。
分類
類義語
- 四双八輩
- 四果
- 四向