喪家之狗
読み方
そうか の いぬ
意味
家や主人を失った犬のように、頼るところがなく、やつれ落ちぶれた人のたとえ。困窮してみすぼらしい姿や、世間から孤立して不遇な境遇にある様子をいう。
由来
中国の歴史書『史記』の「孔子世家」に見える故事に基づく。春秋時代(前6~前5世紀)の孔子が鄭の東門に一人で立っていた際、鄭の人がその疲れた姿を「累累として喪家之狗のごとし」と評したという。孔子もこれを聞いて笑い、もっともだと認めたとされる。『史記』の成立は前漢の紀元前1世紀ごろ。
分類・構成
備考
「狗」は犬の意。現在では、他人を直接「喪家之狗」と呼ぶと強い侮蔑表現になりうるため注意が必要である。「喪家之犬」と書かれることもある。
誤用・混同注意
- 「そうけのいぬ」と読むのは誤りで、読みは「そうかのいぬ」。
- 「喪家之犬」は異表記として用いられることがあるが、出典『史記』の表記は「喪家之狗」。
例文
- 事業に失敗して住まいまで手放した彼は、まるで喪家之狗のようなありさまだった。
- 長い逃亡生活の末、彼は喪家之狗のごとく町をさまよっていた。
- 論争に敗れ、味方もなくした彼は、自らを喪家之狗になぞらえた。
類義語
- 窮途末路
- 落魄
- 喪家之犬