唐突千万
読み方:とうとつ せんばん
意味
前触れや十分な説明がないまま物事が起こったり、話が始まったりすることが、きわめて突然であること。「唐突」を、程度を強める「千万」で強調した表現で、相手の発言・提案・行動などに対し、あまりに急で面食らうという非難や困惑の気持ちを込めて用いる。
由来
「唐突」は、前触れなく急に行うことを表す漢語で、中国古典に見られる「唐突西子」などに由来する語とされる。「千万」は本来、千・万という大きな数を表す語だが、日本語では「迷惑千万」のように「この上なく」「非常に」の意で用いられる。「唐突千万」全体としての特定の古典的典拠や成立年代は明確ではなく、近代以降に文章語・慣用表現として定着したものとみられる。
備考
やや硬く、古風な響きをもつ批評的な表現である。日常会話では「唐突だ」「急すぎる」「突然すぎる」のほうが一般的。「唐突な質問」のように「唐突」だけでも広く用いる。
補足
- 読みは「とうとつせんばん」であり、「とうとつせんまん」とは通常読まない。
- 「唐突」は単に『珍しい』という意味ではなく、前触れがなく急であることをいう。
例文
- 会議の冒頭でいきなり事業撤退を告げるとは、あまりに唐突千万だ。
- 何の連絡もなく訪問してくるのは唐突千万で、相手を困らせかねない。
- 彼の提案は唐突千万に思えたが、背景を聞くと十分な理由があった。
分類
類義語
- 突然
- 出し抜け
- 突如
- 青天の霹靂
- 突拍子もない