咳唾成珠
読み方
がいだ せいしゅ
意味
人の話す言葉や書く文章が、珠(真珠)のように美しく価値が高いこと。咳やつばさえ真珠になるほど、発言のすべてが優れた内容であるというたとえで、卓越した話術・文章力をほめる際に用いる。
由来
中国・戦国時代(前4~前3世紀ごろ)に成立したとされる『荘子』の「秋水」篇に、口から噴き出すつばの大きな粒を珠にたとえる記述がある。それを踏まえ、咳やつばまでが珠となるほど、すべての言葉・文章が優れているという意味の成語になった。
分類・構成
備考
日常会話ではあまり使われない、文章語的で格調高い表現である。他人の話や文章を最大級に賞賛する語であり、自分自身について用いると自賛的に響くことがある。
誤用・混同注意
- 「かいだせいしゅ」ではなく、通常は「がいだせいしゅ」と読む。
- 「咳唾成玉」などと書き換えない。正しくは「咳唾成珠」。
例文
- 彼の即興のあいさつは咳唾成珠で、聴衆をたちまち魅了した。
- 師の講義は咳唾成珠と評され、短い説明にも深い洞察が込められていた。
- その作家の随筆には咳唾成珠の趣があり、一文ごとに読者をうならせる。
類義語
- 金言玉句
- 珠玉之言
- 一字千金