君臣有義
読み方:くんしん ゆうぎ
意味
君主と臣下の間には、互いに守るべき正しい道義・分限があるということ。君主は仁徳をもって臣下に接し、臣下は誠実にその職責を果たすべきだ、という儒教の政治・倫理観を表す。
由来
中国・戦国時代(紀元前4世紀ごろ)の儒家思想家・孟子の言葉。『孟子』滕文公章句上に、「父子有親、君臣有義、夫婦有別、長幼有序、朋友有信」とあり、人間関係で守るべき五つの道である「五倫」の一つとして、君主と臣下の間には「義」があると説いた。
備考
現代では主に儒教思想や歴史・古典の文脈で用いる。封建的な主従関係を無条件に肯定する語ではなく、本来は君主側にも道義的責任を求める考え方である。
誤用・混同注意
- 「君臣有儀」と書くのは誤り。「義」は道義・正しさを表す。
例文
- 古典を学ぶ授業で、五倫の一つである「君臣有義」の考え方を取り上げた。
- 君臣有義とは、臣下がただ服従するのではなく、君主と臣下の双方が道義を守るべきだという教えである。
- その歴史小説は、君臣有義を重んじる武将と主君の関係を描いている。
分類
類義語
- 君臣の義
- 君臣の道
- 主従の道