名誉毀損
読み方:めいよ きそん
意味
人の社会的評価・信用・人格的な尊厳を、不特定または多数の人に広める行為によって傷つけること。特に法律上は、公然と具体的な事実を示して他人の名誉を害する行為、またはその犯罪をいう。真実である内容を述べた場合でも、状況によっては名誉毀損となり得る。
由来
中国古典に由来する故事成語ではなく、近代日本で整備された法律用語である。「名誉」は社会から受ける評価、「毀損」は壊し傷つけることを表す。明治期の刑法整備の過程で用いられ、現行刑法では1907年(明治40年)公布・1908年施行の刑法第230条に「名誉毀損罪」が規定されている。
備考
法律上は刑法上の名誉毀損罪と、民法上の不法行為としての名誉毀損がある。「侮辱」は具体的事実を示さずに人格を軽蔑する場合にも成立し得る別の概念。公共性・公益目的・真実性などが争点となることがある。
別表記
- 名譽毀損
誤用・混同注意
- 「名誉棄損」は誤り。正しくは「名誉毀損」。
- 単なる不快な批判や悪口は、直ちに法律上の名誉毀損になるとは限らない。
例文
- 根拠のないうわさをSNSに投稿し、他人の名誉毀損に当たるおそれが生じた。
- 会社は虚偽の記事によって名誉を傷つけられたとして、出版社に名誉毀損の損害賠償を請求した。
- 批判を述べる場合でも、表現や事実関係によっては名誉毀損となり得るため注意が必要だ。
分類
類義語
- 誹謗中傷
- 中傷
- 悪口
対義語
- 名誉回復
- 称賛
- 顕彰