名山事業
読み方:めいざん じぎょう
意味
後世まで伝え残す価値のある、すぐれた著作や事業のこと。特に、著者が生涯をかけて完成させ、永く評価されることを目指す大きな仕事をいう。
由来
前漢の歴史家・司馬遷が、任安(任少卿)に宛てた手紙で、自著を「名山に蔵し、後世に伝える」と述べた故事に基づく。この手紙は『漢書』司馬遷伝に収められている。司馬遷が『史記』の執筆を進めていた紀元前93年頃の言葉とされ、「名山に収蔵して後世へ伝えるべき事業」という意味から成語化した。
備考
本来は書物・著作を後世に伝える意が中心だが、現代では永続的価値をもつ研究・文化事業にも用いる。「名山」は山岳開発を指す語ではない。日常会話より文章語・格調高い表現である。
誤用・混同注意
- 「めいさんじぎょう」と読まない。正しくは「めいざんじぎょう」。
- 山に関する事業や山岳開発事業の意味と誤解しない。後世に残す価値のある著作・事業をいう。
例文
- 彼は郷土の記録をまとめる仕事を、後世に残る名山事業にしたいと語った。
- 長年にわたる研究の成果であるこの全集は、まさに名山事業と呼ぶにふさわしい。
- 流行だけを追うのではなく、百年後にも読まれる名山事業を目指して執筆する。
分類
類義語
- 不朽名作
- 不朽の業績
- 千載不朽