博引旁証
読み方:はくいん ぼうしょう
意味
多くの書物・資料・事実などを幅広く引用し、さらに傍証となる根拠を挙げて、議論や主張を裏づけること。文章や学問的な論証が、豊富な引用と証拠に支えられている様子をいう。
由来
中国・清代の文人、王士禛(おうししん、1634~1711)の随筆集『池北偶談』に見える語とされる。清の康熙年間、17世紀後半から18世紀初頭ごろに用例が確認でき、「広く引用する(博引)」ことと「傍証を示す(旁証)」ことを合わせて、論拠を豊富に示す意となった。
備考
主に学術論文・評論・議論などで用いる硬い表現。「旁」は「傍」とも書き、「博引傍証」とする表記も認められる。単に引用が多いだけでなく、主張を裏づける根拠を示す点が重要。
別表記
- 博引傍証
補足
- 「博引傍証」は「旁」を「傍」とした認められる表記であり、誤字ではない。
- 単に多くの文献を引用するだけの意味とするのは不十分で、引用や傍証によって主張を論証する意味を含む。
例文
- この論文は古今の研究を博引旁証しており、結論に高い説得力がある。
- 彼は史料を博引旁証しながら、自説が従来の通説と異なる理由を説明した。
- 博引旁証の姿勢は大切だが、引用ばかりで自分の主張が見えなくならないよう注意すべきだ。
分類
類義語
- 旁証博引
- 広く引用して論証すること
対義語
- 無根無拠
- 独断専行