千山万壑
読み方
せんざんばんがく
意味
数え切れないほど多くの山々と深い谷が、幾重にも連なっていること。また、そのように険しく雄大な山岳地帯の景観をいう。
由来
唐代の詩人・杜甫が大暦元年(766年)頃に詠んだとされる「詠懐古跡五首」其三の「群山万壑赴荊門(群山万壑、荊門に赴く)」に基づく表現とされる。「群山」が「千山」に置き換わり、無数の山と谷が連なる景を表す四字熟語として定着した。
分類・構成
備考
主に山や谷が幾重にも連なる雄大・険峻な景観について用いる。比喩的に、越えるべき困難が多い状況を表すこともあるが、基本は自然の地形をいう語である。
誤用・混同注意
- 「千山万谷」と書くのは誤りで、正しくは「千山万壑」。
- 「せんざんまんがく」ではなく、通常は「せんざんばんがく」と読む。
例文
- 展望台からは、雲海の彼方に千山万壑が連なる雄大な景色を望めた。
- 調査隊は人跡まれな千山万壑の奥地へ入り、地形を記録した。
- その水墨画は、濃淡の巧みな表現によって千山万壑の険しい趣を描き出している。
類義語
- 千巌万壑
- 重巒畳嶂
- 万水千山
対義語
- 平々坦々
- 一望千里