十二因縁
読み方:じゅうに いんねん
意味
仏教で、生死を繰り返す迷いと苦しみが、十二の段階から成る因果関係によって生じると説く教え。無明から行・識・名色・六入・触・受・愛・取・有・生を経て、老死へ至るとする。この連鎖を断つことが解脱につながると考えられる。
由来
古代インド仏教の縁起説を、十二の連鎖として説いたもの。釈迦の活動期とされる紀元前5世紀ごろまでに成立した初期仏教の教説に基づき、阿含経などの仏典に説かれる。サンスクリット語・パーリ語の「十二支縁起」に当たる漢訳仏教語で、日本にも仏教伝来後に受容された。
備考
専門的には「十二縁起」「十二支縁起」ともいう。日常語の「因縁」とは異なり、無明から老死に至る特定の十二段階の因果連鎖を指す仏教用語である。
別表記
- 十二因緣
誤用・混同注意
- 単に「十二個の因果関係」を表す一般語ではなく、無明から老死までの特定の十二段階を示す仏教教義である。
- 「十二因果」とするのは一般的な名称ではない。
例文
- 十二因縁を学ぶと、仏教が苦しみの原因をどのように分析したかが分かる。
- 講義では、無明から老死に至る十二因縁の各段階について解説された。
- 彼は十二因縁の教えを通じて、執着を手放すことの大切さを考えた。
分類
類義語
- 十二縁起
- 十二支縁起
- 十二有支