匍匐前進
読み方:ほふく ぜんしん
意味
腹ばいになり、手足や肘・膝などを使って地面に身を低くして前方へ進むこと。敵や障害物に見つかりにくくするための軍事・警察・防災訓練などで用いられる動作をいう。比喩的には、非常に苦しい姿勢や状況で少しずつ進むことを表す場合もある。
由来
「匍匐」は、腹ばいになってはうことを意味する漢語で、中国古典にも用例がある。一方、「匍匐前進」全体は特定の中国古典に由来する故事成語ではなく、日本で近代以降、とくに軍事訓練の用語として定着した四字の複合語と考えられる。正確な初出年・初出文献は不明である。
備考
主に軍事・警察・サバイバル・防災訓練で使う語で、日常会話では「腹ばいで進む」と言い換えることが多い。「ほふく前進」と仮名で表記されることもある。
別表記
- 匍伏前進
補足
- 「匍匐」を「匍伏」と書くこともあるが、一般には「匍匐前進」の表記が広く用いられる。
- 「匍匐」を単にゆっくり歩くことの意味だと誤解しない。腹ばいで、身体を低くして進む動作を指す。
例文
- 訓練では、隊員たちが鉄条網の下を匍匐前進で通過した。
- 敵に発見されないよう、草むらの中を匍匐前進して安全な場所へ移動した。
- 狭い机の下から落とし物を取るため、彼は半ば匍匐前進のような格好になった。
分類
類義語
- 這行
- 腹ばい歩き
- 低姿勢前進
対義語
- 後退
- 直立歩行