勤王攘夷
読み方:きんのう じょうい
意味
天皇に忠誠を尽くしてその権威を守り、外国勢力を排斥しようとする思想・政治的主張。特に幕末、幕府の外交政策に反対し、天皇を中心とする政治と外国人・外国勢力の排除を求めた運動をいう。
由来
「勤王」は君主(日本では天皇)に忠義を尽くすこと、「攘夷」は異民族・外国勢力を退けることを意味する。中国の春秋時代の政治理念である「尊王攘夷」の影響を受けた語で、日本では江戸時代後期、ペリー来航(1853年)以後の幕末期に政治的スローガンとして広まった。
備考
歴史用語として用いるのが一般的で、現代の外交方針を表す語としては通常用いない。「尊王攘夷」と近いが、「勤王」は天皇に忠勤する行為を強調する語である。
補足
- 「攘夷」を「譲夷」と書くのは誤り。
- 「尊王攘夷」と同一語として扱われることがあるが、「勤王」と「尊王」では強調点が異なる。
例文
- 幕末には、勤王攘夷を掲げる志士たちが各地で活動した。
- 藩内では勤王攘夷派と開国派の対立が深まっていった。
- この史料は、当時の勤王攘夷思想が若者に与えた影響を伝えている。
分類
類義語
- 尊王攘夷
- 尊皇攘夷
対義語
- 開国和親
- 開国論