加持祈祷
読み方:かじ きとう
意味
仏・菩薩などの霊力を人や物に加え、その力を保たせる「加持」と、災難・病気などを除き、願いをかなえるために仏や神に祈る「祈祷」を合わせた語。特に密教などで、読経・真言・印契などを用いて行う宗教的な祈りや儀式をいう。
由来
「加持」は、仏の力が衆生に加わり、その者が仏の力を保つという仏教語で、サンスクリット語アディシュターナ(adhiṣṭhāna)の訳語とされる。「祈祷」と結び付いた加持祈祷は、密教系の仏教で発達した実践・儀礼を表す語である。日本には仏教伝来後に伝わり、平安時代(9世紀ごろ)に真言宗・天台宗の成立とともに広く行われた。四字熟語としての厳密な初出年は不明。
備考
主に仏教、特に密教の文脈で用いる語であるが、現代では神仏に願いをかける宗教的儀礼一般を指すこともある。日常会話ではやや宗教色が強く、改まった語感をもつ。
別表記
- 加持祈禱
例文
- 寺では、家内安全を願う加持祈祷が営まれた。
- 病気平癒のため、僧侶に加持祈祷を依頼する人もいる。
- 祈願祭では、参列者の前で加持祈祷と読経が行われた。
分類
類義語
- 祈願
- 祈念
- 修法
- 読経