功徳円満
読み方:くどく えんまん
意味
仏・菩薩などが、善行や修行によって得るすぐれた徳・利益である「功徳」を、少しも欠けるところなく完全に備えていること。転じて、徳や善い行いが十分に満ち足りている状態をいう。
由来
「功徳」と「円満」は、ともに漢訳仏典を通じて定着した仏教語である。「功徳」は善行・修行によって得られる徳や利益、「円満」は欠けるところがなく完全であることを表す。四字熟語としての厳密な初出・成立時期は特定できないが、中国で仏典の漢訳が盛んになった後漢期(2~3世紀)以降の仏教漢語を背景とする表現である。
備考
主に仏教の文脈で用いる語で、日常会話ではあまり使われない。「功徳」は単なる利益ではなく、善行・修行によって得られる精神的・宗教的な徳を指す。
別表記
- 功德圓滿
誤用・混同注意
- 「功徳円満」を単に金銭的な利益や成功が十分にあるという意味で用いるのは、本来の仏教的な意味から外れやすい。
例文
- 経典には、長年の修行を経て功徳円満に至るという仏の理想像が説かれている。
- 寺の縁起には、その仏が功徳円満の尊い存在として信仰されてきたと記されている。
- 法話では、功徳円満を願うだけでなく、日々の行いを正すことが大切だと説かれた。