分庭抗礼
読み方:ぶんてい こうれい
意味
主人と客が庭を二分して向かい合い、対等の礼を交わすこと。転じて、身分・立場・力量などに大きな差がなく、互いに対等な資格で付き合ったり、交渉したりすることをいう。
由来
中国古典の『荘子』「漁父」に見える「万乗之主、千乗之君、見夫子未嘗不分庭抗礼」に基づく。戦国時代(紀元前4~3世紀ごろ)に成立したとされる『荘子』で、諸侯たちが孔子に対し、庭を分けて相対し、対等の礼を行ったことを表した語である。「抗」には、反抗する意ではなく、肩を並べる・対等にする意がある。
備考
主に「分庭抗礼の関係」「分庭抗礼の立場」のように用いる。相手に反抗して礼儀を欠く意味ではなく、社会的地位や資格が対等であることを表す、やや硬い表現である。
別表記
- 分庭抗禮
誤用・混同注意
- 「礼に抗する」から「礼儀に反抗する意」と解するのは誤り。ここでの「抗」は「対等に並ぶ」の意。
- 「分廷抗礼」と書くのは誤りで、正しくは「分庭抗礼」。
例文
- 両社の代表は分庭抗礼の立場で、対等に契約条件を協議した。
- その研究者は若手ながら第一人者と分庭抗礼に論じ合える実力を備えている。
- 独立した二国は、分庭抗礼の関係を保ちながら文化交流を続けてきた。
分類
類義語
- 対等
- 同格
- 互角
- 対等平等
対義語
- 上下関係
- 主従関係
- 従属関係